届かない恋ほど、心に残る。
夕暮れ、制服の袖が、
まだ少し、肌寒く揺れたの
川沿いの道を歩くたび、
あなたの背中ばかり、追ってた
「また明日」って言えた日は、
ほんの少しだけ、世界がやさしかった
でも今日は、目も合わず、
さよならの声も、風に消えた
駅前で、開かれなかった傘
ふたりの距離を、そっと写してた
言えなかった言葉が、
ポケットの中で、くしゃくしゃになる
季節が進むたびに、
あなたの温度は、遠ざかって、
それでもまだ、名前を呼びたくて、
春の匂いに、足を止めたの
あなたも、伝えられなかった想いがありますか?
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