さよならの言葉は、桜の花びらのように散った。
言葉にできない想いが溢れて、涙になる。
あなたのLINEを削除する勇気さえない。
昨日着ていたコートに、まだあなたの香りがする。
窓の外は春なのに、心は冬のまま凍えている。
友達に笑って「もう忘れた」と、嘘をつく。
夜の街を歩けば、二人で歩いた記憶が痛い。
コンビニの前、傘を忘れた日の雨宿り。
「また明日」と言った明日は、来なかった。
あなたの好きだったあの曲が流れると、すぐに消す。
ふと見上げた空の青さが、胸を刺す。
ずっと一緒にいるって、約束したのにね。
あなたの隣で笑う彼女は、綺麗だった。
あなたの名前を呼ぼうとして、声が震える。
ポケットの中の手は空っぽなのに、重い。
それでもまだ、あなたが振り向くのを待っている。
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